世界遺産ダージリンヒマラヤ鉄道に弾丸旅行で乗車した記録です。本来短期で旅行する目的地ではないのですが、ダージリンヒマラヤ鉄道に乗ることを計画している方の参考になれば幸いです。

旅の目標

木曜午前まで仕事をして、ダージリンヒマラヤ鉄道に乗り、月曜の朝から仕事をする。

宮脇俊三著【インド鉄道紀行】を初めて読んだのが高校生の時でした。インターネットが無い時代の紀行文で強烈な印象を受け、以来インドの鉄道に憧れを持つようになりました。それから30年が経過して、何度かインドの鉄道に乗ったものの、なかなか乗れずに今日まで至ったのがダージリンヒマラヤ鉄道です。世界遺産にもなっている有名な鉄道ですが、災害で運休になる期間が長かったり、起点になるNew Jalpaiguri駅への日本からのアクセスが良くないことから、乗車のハードルが結構高いのです。

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以前から乗る機会を伺っていましたが、この度木曜午後と金曜日に休みが取れることになり、これに土日を加えて弾丸旅行を計画しました。

木曜 バンコク経由でコルカタへ。コルカタ泊。

金曜 コルカタから空路ででSiliguriへ。タクシーでNew Jalpaiguri駅に移動してダージリンヒマラヤ鉄道でダージリンへ。ダージリン泊。

土曜 ダージリンから車でSiliguriへ。Siliguriから空路でコルカタ。深夜便でバンコク。

日曜 早朝バンコク着。日本へ帰国。

机上旅行としてはどうにか成り立つ日程ですが、かなりきわどい日程で、インドでこれがうまくいくとは到底思えない。普通であればコルカタからNew Jalpaiguriは、コルカタ発の夜行列車であるダージリンメールでの移動になります。ただ、日本からコルカタへの航空便はバンコク、香港、シンガポール、その他中国や韓国で乗り継いでも基本的に深夜着となるので、ダージリンメールに乗るには丸1日コルカタに滞在しなければならず、これが弾丸旅行の最大の障壁となるのです。

これを解決するのがコルカタからNew Jalpaiguriの最寄り空港であるSiliguriへの空路移動ですが、Siliguri空港についてからNew Jalpaiguri駅での乗車まで2時間半程度しかありません。が、3泊4日で収めるにはこれしかないので、とにかくこの日程で行ってみることとしました。

余りにもきわどい日程なので、往路のシリグリまでの航空券のみを購入して、復路は現地での旅行の進捗状況を見ながら手配することにしました。割高になりますが、日本、タイ、インド間はLCCも結構あるのでどうにかなるだろうと、やや採算度外視の計画となりました。

インドの鉄道旅行での最大の問題は指定席の手配が困難なことでしたが、現在はネットでかなり楽に購入できるようになりました。使用するアプリはixigoです。このアプリ、初期登録が結構大変で、使えるようになるまで結構イライラするのですが、登録してしまうと非常に使い勝手が良いです。日本のJRの予約サイトよりも使いやすいんじゃないかとさえ思われます。後述しますが、今回はこのアプリにかなり助けられることになりました。

登録方法の詳細は、インド鉄道予約、で検索すると日本語で詳しく解説してくれているサイトがいくつかありますので、そちらを参考にしてもらえばと思います。私もこれらのサイトに大いに助けて頂きました。ダージリンヒマラヤ鉄道もixigoで予約可能です。結構先まで満席になっていますが、早めに予約すれば入手可能です。座席しても出来るので窓側座席も確保できます。

コルカタ、ダージリンでいくつかのホテルの目星をつけておき、直前に予約することにしました。

2024年初夏の某木曜日を出発予定として、上記の手配を出発の約1か月前に済ませたのですが。。。。

出発の3日前に、金曜発のダージリンヒマラヤ鉄道が運休になりました!!!とのメールがixygoからとどきました!!!  インドあるあるですか?

目の前真っ暗でアプリを検索するとNew Jalpaiguri→ダージリンは金曜、日曜、火曜と1日おきに運休になっています。反対のダージリン→New Jalpaiguriは土曜、月曜、水曜と1日おきに運休となっています。

察するに2編成あるうちの1編成に不具合が出て運航が出来なくなったため、隔日での運航になったのだと思われます。この時点で旅行をキャンセルする選択肢もあったのですが、旅行モードに突入しており、もう引き返せない。。。

翌日土曜は運航しているのですが、既に満席でキャンセル待ちとなっています。ixygoではキャンセル待ちの人数も確認できるのですが、WL17となっており、16人か17人のキャンセル待ちがいることになります。

これまでの経験から3~4日前でWL17というのはどうにかなりそうな気もするのですが、20両近くで運転する一般的な列車と異なり、この列車は2両編成で定員も少ないためWL17をどう評価してよいのかよくわかりません。

ということで、帰りの航空券も購入していないし、最低限月曜の早朝までに日本に戻ってくれば仕事にはどうにか間に合うので、取り敢えずコルカタまでは行ってみることにしました。